東光台の家(I邸)民家再生・リフォームの仕事
竣工 | 2017年5月 | 所在 | 茨城県つくば市 |
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種別 | 改修2階建 | 内装 | 塗料、杉板 |
暖房 | 薪ストーブ |
この家は、当初2x4工法の輸入住宅でした。狭く間仕切らえたリビングを広げる仕事と水周りを新しくする仕事を依頼されました。
今回の改修は、既存の洗面所とお風呂を以前に増築してあった収納スペースに移動し、不要な廊下をなくし、階段を移転することにより、リビングを拡張することが目的でした。
この改修工事の見せどころは、吹抜けと新しい階段です。これらは古民家の梁を用いることにより、可能となりました。

既存の部材と新規の部材を用いていますが、一見して見分けがつかないのは匠の技です。階段は新しく作りましたが、アイアンのパーツは元の階段のものを使用しています。

この手摺りの柱は邑のオリジナルデザインで、木組みのイメージを表現しています。

この大黒柱は重要な構造で、家の魂です。欅の柱と松の大梁のお蔭で、リビングの坪数は約2倍になりました。イメージはお客様が希望されたイタリアのトスカーナ風です。

階段から見た玄関戸の風景。照明は再利用しており、玄関戸と窓は既存のものです。

古材の柱と梁を使用したことにより、既存の薪ストーブがきれいに見えるようになりました。既存のモールディングとアーチにより、トスカーナの雰囲気が強調されています。

ステンレスキッチンの美しいラインと素朴なタイル、再利用されたアイアンの照明がとてもよい雰囲気を創り出しています。

改修後のブレックファーストルームは、既存のアーチ式アルコーブに収納を追加することにより、トスカーナのイメージを強調しつつ、開放的な空間にすることが目的でした。

来客用トイレは、南イタリアのイメージに焦点を当てています。最新の設備を入れながらも、既存のデザインをとり入れることで、調和のとれた落ち着きのある美しさが生まれました。
再利用された備品と新しい設備を合わせることにより落ち着きのある美しさが生まれました。
トスカーナ風のステンシル(壁)は邑のオリジナルです。

この洗面所のコンセプトは、限られた空間でありながらも清潔かつ快適、機能的なスペースとすることでした。トスカーナ民家風の洗面台は、日本の高い技術と機能性を兼ね備えています。