かすみがうらの家(I邸)民家再生・リフォームの仕事
竣工 | 2016年4月 | 所在 | 茨城県かすみがうら市 |
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種別 | 現地再生 | 延床 | 57坪 |
屋根 | 日本瓦(既存) (下屋部分) | 外壁 | 杉板張・漆喰 |
開口 | アルミサッシ | 内装 | 漆喰 |
暖房 | 薪ストーブ |

推定では明治初期に建築されたと思われる民家の現地再生。
東日本大地震にも被害のなかった瓦屋根と骨太い構造材を残し建物を持ち上げ、基礎から新しく造り直した。

大きく張り出した軒を支える連続した出し桁が気持ちの良い日陰を作る。
既存の玄関サッシはそのまま使い、雨戸の戸袋は大工の施工による。

圧倒的な存在感をあらわす松の梁と千本格子のある玄関土間。
簡単な接客ができるよう、ベンチにもなる床。豆砂利洗い出しの土間、栗のフローリング。

茶の間から玄関を見る。接客コーナーから窓越しに外の景色を見ることができる。

畳敷きの三間は壁を漆喰で塗り直し、畳を新しくしたが創建当時の姿を残した。玄関からは座敷を通して東側の内庭が望まれる。

茶の間を中心とした間取り。
西側に個室、寝室が並び、玄関、座敷につながっている。薪ストーブの前には家族が集まる。

茶の間に面するキッチン、北側の廊下まで広げ一部屋とし、光と風を取り入れる。 昼でも電灯をつけていたが天窓を付け光の道をした。

日中ほとんど光の入らない納戸として使われていた部屋をキッチンにした。 家の中心にあるので、すべての部屋の気配を感じることができる。