けんちく工房邑は茨城県つくば市を拠点に、板倉工法や民家再生をとおして、自然素材による住まいを設計から施工まで請け負う、無垢の木の家をつくる地域ビルダーです。

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建て主さんの声

紫峰ヶ丘の家(T邸)

紫峰ヶ丘の家(T邸)~2009年竣工写真

けんちく工房邑をお知りになったきっかけなど、教えてください。
木の家をつくりたくて(ログハウスなど)何軒かハウスメーカーを見に行きました。
自由設計…と言っていてもある程度家のカタチが決まっていたりして、おもしろみがないなぁ…と思っていたところ、邑のホームページが目にとまりました。
木の迫力があって、力強い魅力的な家だなと思いました。
板倉工法や家づくりに対する考え方がすばらしいなど、邑に決めた理由はたくさんありますが、一番は、初めて對馬社長と大類さんにお会いした時に素敵な方だと思ったからです。だから、是非この方たちにお願いしたいと思いました。
ご家族の家づくりにおけるこだわりは?
・あまりスタイリッシュでなくていい
・デザインも凝りすぎないように…
・木の味わいや温かみが感じられる家にしたいと思いました。
・もう一つ、いろりと薪ストーブが置ける家にしたかったです。
木の家に住んでみての感想をお聞かせください。
一番感じているのは、部屋の空気が気持ちいいことです。
木と漆喰が呼吸しているのを、肌で感じます。(大げさかもしれませんが、毎日が森林浴のようです。)以前はアパート暮らしで、夏の夜などは寝苦しく、逃げ場のない程の暑さでしたが、この家は、夏はクーラーなしで快適に過ごせました。一年を通じて、暑い寒いはありますが、いつも室内の空気が気持ちよく、室温もある程度保たれていると思います。そのせいか、生け花のもちがとてもいいです。
ご自宅で「最も居心地のよい場所」と「最も居心地の悪い場所」を教えてください。
最も居心地のよい場所 …いろりのある居間です
最も居心地の悪い場所 …ありません
薪は、販売業者をネットで探し注文しました。ひと冬でかなりの薪を使いますが、薪ストーブの気持ちよい暖かさを知ってしまうと、多少の出費も仕方ないかな…と思っています。(とは言っても、1シーズン十数万円くらいかかりそうなのでちょっと大変です)
お気に入りは、いろりです。遊びに来た人はみんないろりに興味をもちます。今の季節は、鍋をしたり焼きおにぎりやおもちを焼いて楽しんでいます。
「ここはこうしておけば良かったかな~」などの失敗談を教えてください。
外のウッドデッキの下が雨でじとじとになってしまうので、コンクリートにすれば良かったかな…と思っています。
木の家の「お手入れ」について、お聞かせください。
・居間のけやきのテーブルは、時々、蜜蝋ワックスを塗ります。
・ウッドデッキも夏に一回、キシラデコールを塗りました。
・漆喰の汚れは、やわらかいきれいなフキンを一回水でしぼり、汚れた部分に対して、ポンポンとやさしくたたきます。何回かくり返すと、汚れがきれいに落ちます。
「設計者との打合せ」について、お聞かせください。
本当に時間をかけて細かく私たちの意見や希望を聞いていただきました。
家の構造や使う木の種類、特徴など家づくりに関する事も詳しく教えていただきました。とても印象的だったのは、「十数年先、どんな生活をしたいか、それぞれ紙に書いてきて下さい」と私たちに宿題がでたことです。おもしろい事を聞かれるなぁ…と思いましたが、実際に私たちの希望や宿題を基にして家の図面ができあがった時は、驚きと感動がありました。
工事期間中の想い出など、お聞かせください。
他の家と違って大工さんの仕事量が多いと感じました。壁一つとっても、パネルを何枚かはめておしまい…というのではなく、杉板を一枚一枚落としていくのですから、大変な作業です。図面を見ただけでつくっていく大工さんはすごい!と思いました。
また、一つの家を建てるのに、本当にさまざまな職人さんの手が入る事を知りました。邑のみなさんがとても気持ちのいい方ばかりでお茶の時間が楽しかったです。朝8時から現場に来て、職人さんと共に働く姿は、すがすがしくて、他では見られないとてもいい光景でした。
今後、木の家を建てたいとお考えの方へ、アドバイスなどお願いします。
木の家に興味をおもちでしたら、是非けんちく工房邑を訪ねてみて下さい。
もしそれ以前に他のハウスメーカーなどへ行った経験があれば、その違いを感じると思います。
芝屋根の事務所のたたずまいが、なんとも個性的でやさしい雰囲気です。
同じように、そこで働いていらっしゃる方々は、おだやかで気持の良い方ばかりです。
そしてみなさん、木の知識豊富な木の家づくりのプロです。
そんな方たちが、この頃では見かけない程さまざまな分野のプロの職人さんと共につくる木の家は、とても存在感があり美しく、心地いいものです。
そして、実際にその家に住み始めた時、写真や言葉では想像できなかった木の家のすばらしさを感じることができると思います。

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