けんちく工房邑は茨城県つくば市を拠点に、板倉工法や民家再生をとおして、自然素材による住まいを設計から施工まで請け負う、無垢の木の家をつくる地域ビルダーです。

けんちく工房邑 > 建て主さんの声 > 藤沢の家(T邸)

建て主さんの声

藤沢の家(T邸)

藤沢の家(T邸)~2010年竣工写真

けんちく工房邑をお知りになったきっかけなど、教えてください。
新聞や雑誌(古民家スタイル)で知りました。設計事務所を3件ほど廻ったうえで、古民家再生をお願いするならば邑さんだと判断しました。特に、設計から施工までが一貫している会社というところが良いと思いました。
ご家族の家づくりにおけるこだわりは?
もともと住んでいた母屋を、その軸組や姿形をなるべく残しながら、今の自分達の生活に合うように改修することを希望していました。それから、薪ストーブのある暮らしがしたいという想いもありました。また、以前から所有していたケヤキ材を新居のどこかに使いたいと思っていましたが、玄関の上框材というかたちで実現しました。
木の家に住んでみての感想をお聞かせください。
以前のお住まいは
良かったです、畳が多くて。(改修前の母屋のこと)

最初に持ったイメージと住んでみての感想
木は冬季の乾燥などで縮むと聞いていましたが、縮むだけではなく、夏場にはけっこう膨らんで戻ったりします。木が生きていることをまじまじと体験できました。

住み心地
夏場に35度を超えると、さすがにきびしいです。

以前の生活と変わったこと
敷地内の別棟に仮住まいしていたので、さほど変わりはありませんが、家が広くなったので掃除が大変になりました。お掃除ロボ「ルンバ」が活躍しています。

木材の経年変化について感じること
住んで1年なので…まだ分かりません。
ご自宅で「最も居心地のよい場所」と「最も居心地の悪い場所」を教えてください。
最も居心地のよい場所
冬:リビング、ストーブ周り  夏:寝室(涼しい)

最も居心地の悪い場所
冬:窓まわり、浴室(寒い)

薪ストーブ
薪の使用量が多いので、薪の確保の目処をつけてから薪ストーブの設置をしたほうが良いでしょう。
また、薪置き場の確保も重要です。

お気に入りの設備、もの、工夫など、お勧めの生活用具など
食洗機(ミーレ60cmタイプ)、イケアの収納用具(収納の中仕切りなど)は便利です。
「ここはこうしておけば良かったかな~」などの失敗談を教えてください。
浴室(十和田石+サワラ板張り)はお手入れしやすいのですが、冬は寒いのでユニットバスでも良かったかも。
オープンの本棚を、もっと造っておけば良かったです。
寝室はエコキュートの床暖房にしましたが、光熱費が結構かかるので、寝室にも薪ストーブを設置しておけば良かったです。
木の家の「お手入れ」について、お聞かせください。
特別なことはなく、思ったほど大変ではないです。
洗面台まわり(無垢材のカウンター)の維持も、思ったほど大変ではありません。
床のエゴマ塗りは、どのくらいの頻度で行うのが適当か知りたいです。
(→邑回答:なるべく2年に1回程度。特にマツの床板は、基本的にはからぶきでOKです。)
木製建具はシーズンによって反りかえりがあるので、メンテナンスが必要になる場合があるかもしれません。
「設計者との打合せ」について、お聞かせください。
家の建設には1年ぐらいかかると思っていました。
設計の打合せは数多くやって頂きました。
工事中の変更事項等が、もう少し分かりやすいと良かったと思います。
工事期間中の想い出など、お聞かせください。
大変なことも多かったですが、現場監督が頑張ってくれました。
規模が大きいので、途中までは工事が進んでいる実感が薄かったです。
1年間住んでみて、率直な感想をお聞かせください。
間仕切りをもっと増やして部屋を小さく分けた方が、暖かく過ごせたかもしれません。また、広い土間と居間のあいだにも間仕切りを入れたら良かったです。
木からヤニが出たり、木が割れる音がするのを、子供が観察しています。無垢の木の家を実感します。
一年経つと自分たちでは感じなくなりますが、来客時などは「木の香りがする」と言われます。
広くて開放感がある家なので、友達がたくさん遊びに来ても大丈夫です。
今後、木の家を建てたいとお考えの方へ、アドバイスなどお願いします。
木製の建具からは隙間風が入ってくるので、寒さ対策が必要です。
昨今の一般的な家はすぐに建ってしまいますが、木の家はじっくりと建ちあがってゆくのが醍醐味です。
最後に弊社に対するご要望をお聞かせください。
引き渡し後も、地震の時など、なにかと見に来てもらえるので信頼しています。この先もよろしくお願いします。
現場見学会などで建物を見られるのが良いですが、実際住んでいる様子なども参考になると思いますので、見学を希望する方がいらっしゃれば歓迎します。

このページの最初に戻る