けんちく工房邑は茨城県つくば市を拠点に、板倉工法や民家再生をとおして、自然素材による住まいを設計から施工まで請け負う、無垢の木の家をつくる地域ビルダーです。
けんちく工房邑 > 建て主さんの声


- けんちく工房邑をお知りになったきっかけなど、教えてください
- 長男が生まれるまで小さなアパートに住んでいて、漠然と今後も住んでいくんだなと思っていたのですが、子供が育っていく中で近所への騒音や、「もっと広い場所で遊ばせてあげたい!」などの思いが強くなり、自然と一戸建てに住んでみたいなぁと考えるようになりました。
私(夫)が洋画が好きで、外国映画に出てくる大きいエントランスに階段の広いアメリカ的な住宅を当初は夢見ていました。大きな家と大きな庭で芝刈りをしたり、何か日曜大工したりすることばかり考えていました。
自然な雰囲気が好きな妻とは意見が大きく異なり、方針が定まらない日々が続き、自分なりに妻に合わせたつもりでログハウスなどを見学に行ったりもしました。しかし、二人で「何か違う」という違和感がのこり、家づくりの資金計画なども全然分からず、途方に暮れて いました。
その頃、ちょうど長男がアレルギー体質なのが判明し、夫婦で自然に「体にやさしい家」「天然素材の家」という共通認識が生まれていきました。日本らしい日本の気候に合った家、伝統工法を使った家というテーマも決まり、毎晩、雑誌やネット検索で来る日も来る日も情報収集に明け暮れた結果、ふとしたことで邑さんのHPに行き当たりました。きれいな無垢材を使用した柱、床・壁・天井すべてにふんだんに木材が使われた板倉工法に自分たちの理想があるのではないかと夫婦で手を取り合って喜んだのを覚えています。
急いで邑さんにコンタクトし、間もなく邑の事務所で応対してくださった大類さんに、自分たちの理想や資金が足りない話、こんな家がいい、こんなことがしたい等を遠慮なくブチまけてしまいました(笑)。
それまで2件ほど別の設計事務所に行ったことはあったのですが、あまり親身には聞いてもらえなかったのですが、大類さんは何時間も「うんうん」と優しい表情でただただ私の話を聞いてくださり、それだけでもう嬉しくて帰ってから妻に何度も「あんな話もこんな話も聞いてくれたんだよ」と興奮して報告しました。
それだけでもう私たちは「邑さんにお願いしたい!」と決めてしまったのです。羅針盤のない海で漂っていた私たちに光が見えた瞬間でした。
その後も板倉工法とは?無垢の家のメリットデメリットとは?構造の仕組みなどを聞き、さらに確信を深めていきました。
今でも忘れませんが、大類さんが「資金が足りないからといって邑の家は素材をごまかしたり減らしたりしない。そのかわりに坪数を減らし、小さくてもしっかりした構造の家にする」と宣言してくださり契約を決めました。
- ご家族の家づくりにおけるこだわりは?
- 我が家のテーマであった「なつかしい日本の家」と「自分たちで育てていける家」それと「薪ストーブのある家」を柱として設計をすすめていきました。その中で実際に具現化されたのは、四季を通して楽しめる軒の深い縁側デッキとそこへ出る大開口サッシ、手入れしやすいシンプルな構造、 自分たちで煙突そうじが出来るように屋根裏から天窓を抜けてルーフトップへのスムーズな経路などがこだわった点です。
- 木の家に住んでみての感想をお聞かせください。
- 邑さんと相談・設計を進めていくなかで、「無垢の木の家は夏はサラッとしてヒンヤリするし、冬は昼間の太陽をたっぷりと蓄熱して夜までほんのり暖かい」と聞いていましたが、住み始めて本当にその通りでした。
特に真夏の炎天下で外気温は35℃、窓も障子も閉めた状態なのに室内は床はサラサラで少し涼しさも感じるほど。
冬場はなんといっても縁側に面した窓辺で木の床にゴロン。床暖房のようにぽかぽかで昼寝のベストポジションです。
季節を通じて「穏やかな住み心地」を感じられる家です。いつの季節もほどよい空間を作り出してくれます。
疲れやすく、あまり動きたがらないアレルギー体質の息子は以前よりもノビノビと活発に家の中を楽しんでいます。
私たち夫婦はアパート時代に比べ、「ここがこんな風になったね」とか「あそこを使いやすくできないかな?」など家のさまざまな出来事に気が回るようになりました。
また、最初はみずみずしかった無垢の木材も少しずつ表情を変えてきています。外壁は無塗装にしましたが段々と木の茶色から渋く少し光沢のある銀色に変化して大人っぽい装いになり、室内も太い梁などに乾燥するとおこる「木割れ」という裂け目があらわれ、貫禄が出てきました。
- ご自宅で「最も居心地のよい場所」と「最も居心地の悪い場所」を教えてください。
- 居心地のよい場所はまず「寝室」です。ここも室内全面に無垢の木が見えていますが、視覚的にも香りの面でもすごく落ちついて安眠できています。
それと「2階読書スペース」も照明のバランスと腰の高さの書棚が床に座ったり、寝そべったりして家族それぞれが思い思いに読書にふけっています。
当然ですが、居心地の悪い場所はありません(笑)。
- 「ここはこうしておけば良かったかな~」などの失敗談を教えてください。
- 風呂場の内装の木壁はていねいに水気をふき取らないとカビが出やすいので、換気や通気をもっと充実させればよかったと思います。
あと、収納は少なめにしたのですが、もう少し工夫してスペースを取ればよかったです。
- 木の家の「お手入れ」について、お聞かせください。
- アルミサッシは冬場の結露をある程度覚悟しなければなりません。朝起きたら、障子を閉めっぱなしにせず窓サッシを空気にさらして乾かすこと。
風呂場や洗面所でついた水気や汚れはこまめにふき取らないとカビや黒ずみの原因になります。
木がささくれたり、運悪く大きなシミがついた場合は大胆に「紙ヤスリ」で削ってしまいます(笑)。その後、蜜蝋ワックスで仕上げると再び生き生きとした木目が見えてきます。あとは定期的に家中の窓をあけて、30分ほど換気すると湿気も取れて杉の香りが増します。
- 「設計者との打ち合わせ」について、お聞かせください。
- 我が家を担当してくださった設計者さんとは本当に徹底的に話し合い、アイディアを出し合いました。
最初は私たち夫婦の小さく自信のない要望を根気強くふくらませていってくれました。
「こんな感じ」とか「ああいう雰囲気」という漠然としたイメージも最後は必ずリアリティのあるビジョンに落とし込んでくれたので助かりました。
玄関の間口から縁側の高さ、ドアの取っ手の位置や漆喰壁の触り心地などを納得できるまで話し合いました。時には邑の事務所から出て、建築現場で実物を見ながら検討したり時間がない時は私の職場近くのファミレスで夜まで打ち合わせもしましたね(笑)。
施主と設計者という間柄を越えて、お互いがひとつの住宅に情熱と根気とエネルギーを注げる設計事務所はけんちく工房邑だけだと思います。
- 工事期間中の想い出など、お聞かせください。
- ドキドキしながらの上棟式も終えて、担当大工さんたちともご挨拶できましたが、いつも緊張しながら現場に見に行ってたのを思い出します。
でもそんな心配をよそに気さくに大工さんが「今はこんな事やってるよー」なんて大工道具まで見せてくれて感激しました。
行くたびに工事が進んで、壁にはこんなにいろんな材が入っているとか、床には配線がこの方向に入ってるとかを間近に見ていくと、完成後にもある程度は自分で仕組みを理解してメンテナンスができるので、こまめに見学して我が家の構造を見ていくのは良いことだと思いました。
- 今後、木の家を建てたいとお考えの方へ、アドバイスなどお願いします。
- 「木の家」というと聞こえはいいけど、実際住むにはどうなんだろうという方が多いと思います。全てが標準装備で、みんなが使っている安心のシステムを取り付け、同じ見た目の家に何十年も住むことに私たちはガマンできませんでした。
自然の無垢の木をふんだんに使った、人間や環境のサイクルに適した自分たちの想いがいっぱい詰まった「我が家」で死ぬまで住み続けたい。
そこまで思える空間が「木の家」にはあると思います。
木は生きていますし、見た目も毎年変わって年季が入ってきます。
我が家も住み始めて5年目になりますが、まだまだ私たちが求めるトータル的な理想像には到達していません。
建てて完成したら家づくりはゴールではありません。自分たちで手入れをし、暮らしやすさを追求する中で、家族の成長とともに「木の家」は変化をしていきます。
そんな暮らしや生活に少しでも興味があればぜひおすすめしたい家です。
- 最後に弊社に対するご要望をお聞かせください。
- いつもありがとうございます。
今までもこれからも、私たち住む人間の目線でサポートしてくださっていれば他に何も要望はありません。
強いて言えば、もっと板倉工法の魅力を感じられるウェブサイトの充実をお願いします。
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- けんちく工房邑をお知りになったきっかけなど、教えてください。
- (ご主人が)40才になるまでに家を建てるという目標を念頭に、5、6年前から様々な媒体で情報を入手し、気になる土地が見つかれば何度も足を運んでよく確かめるなど、家づくりのために精力的に活動を続けていました。(ご主人が)幼い頃に遊びに来た思い出のあるつくば市に候補となる土地を見つけ、家についていろいろ学ぶうちに板倉工法に興味を持っていたところ、けんちく工房邑を知りました。社長の人柄に安心感を持ち、案内された建築中の建物を実際に見せてもらい、すぐに邑さんで家を建てようと決めました。
- ご家族の家づくりにおけるこだわりは?
- ・家族が一緒に過ごせる大きなリビング・ダイニング(ご主人)
・武家屋敷のような家。湿気ない、カビない健康的な家。収納力。(奥様)
- 木の家に住んでみての感想をお聞かせください。
- 以前のお住まいは
集合住宅に10年程暮らしていました。湿気やカビの発生がひどく、恐らくそれが原因で子ども達にアレルギー症状が見られました。
最初に持ったイメージと住んでみての感想
気持ちがいいだろうという最初のイメージに対して、住んでみて思った通りだと実感しました。
住み心地
雨の日も夏もジメジメせず快適。夏、暑さの厳しい日は何日かありましたが、エアコンなし(設置していない)で過ごしました。室内干しの洗濯物は一日で乾きます。
以前の生活と変わったこと
子どものアレルギーが改善されたこと。以前は家の居心地が良くなかったこともあり、休日は家族で外出することが多かったけれど、今は家で過ごす時間がとても長くなりました。
自然素材は汚れなどがシミになりやすいから、お父さんに注意されてちょっと大変。(娘)
木材の経年変化について感じること
梁などの割れや、建具の建て付けが天気によって変わったりする様子を日々体験していると、木が生きているんだな、調湿してくれているんだな、と実感します。
- ご自宅で「最も居心地のよい場所」と「最も居心地の悪い場所」を教えてください。
- 最も居心地のよい場所
陽当たりの良いダイニング、パソコンコーナー(ご主人)
キッチン(奥様)
自分の部屋、ダイニング、窓辺のカウンター(子ども達)
最も居心地の悪い場所
ないです。
お気に入りの設備、もの、工夫など、お勧めの生活用具など
折り畳み式のカウンター。階段踊り場のスノコ床。飾り棚(大好きな恐竜のフィギアや思い出のものを飾っています)。内部建具のほとんどを引き込みにして、各空間が一体化するところ。大容量の収納。玄関周りの広く突き出た軒。見た目も贅沢に感じるし、自転車を置いたり、夏場には犬を飼う場所としても検討中です。
- 「ここはこうしておけば良かったかな~」などの失敗談を教えてください。
- 設計段階でも試行錯誤しましたが、やはりリビングに直接陽の光が差し込むようにすれば良かったです。(ご主人)
玄関土間とつながるウォークインクローゼットは、室内履きのまま部屋からも出入りできるようにすれば良かったです。
吹抜けや階段を吹き降りる風は、夏の涼しさには大変有効ですが、冬の冷気対策が課題です。
浴室の浴槽は形状やデザインを第一条件に選びましたが、保温性をもっと重視すれば良かったです。
- 木の家の「お手入れ」について、お聞かせください。
- ウッドデッキ、浴室の壁板に防水塗装をしました。
- 「設計者との打合せ」について、お聞かせください。
- 初めに“どんな暮らしをしているか、どんな暮らしをしたいか”を質問され、家族全員で文面にして回答しました。それから基本プランの提示に始まり、打合せを重ねることで、約4ヶ月後に設計図が完成しました。その間、設計者には性能の不確定な新建材を採用することのリスクも含め、我が家に本当に必要なものは何かを慎重に判断していただき、総合的にオーバースペック(ハイコスト)にならない選択をアドバイスしてもらいました。
設計の過程は楽しく、家は買うものではなく建てるものだということを実感しました。
- 工事期間中の想い出など、お聞かせください。
- 基礎が完成した時は、こんなに広い家なんだ!と驚きました。そして、現場を見に行く度に、家が形になっていくのが嬉しかったです。
外壁の杉板の塗装を家族全員でやりましたが、家族が一体になれた良い思い出です。
地鎮祭や上棟式を行って良かったと思いました。建築に参加している実感を得られました。
- 6ヶ月住んでみて、率直な感想をお聞かせください。
- 気持ちがいい。嬉しい。広い。清潔。
- 今後、木の家を建てたいとお考えの方へ、アドバイスなどお願いします。
- 実際に木の家を見てみるのが、一番参考になると思います。見てみるといろいろ分かります。興味がある方は、邑さんを通じて我が家に足を運んでいただければと思います。
何かあった時に素早く対応してもらえるので、地元に建築会社があることも良いことだと思います。
- 最後に弊社に対するご要望をお聞かせください。
- 木の経年変化について、今後どのような変化が起こり得るのか、どのタイミングでどんな予防的メンテナンスをしておくと良いのかを教えてもらいたいです。
今後、芝屋根など環境に配慮した家を目指して挑戦したいことがあるので、これからも協力をいただきたいと思います。
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- けんちく工房邑をお知りになったきっかけなど、教えてください。
- 新聞や雑誌(古民家スタイル)で知りました。設計事務所を3件ほど廻ったうえで、古民家再生をお願いするならば邑さんだと判断しました。特に、設計から施工までが一貫している会社というところが良いと思いました。
- ご家族の家づくりにおけるこだわりは?
- もともと住んでいた母屋を、その軸組や姿形をなるべく残しながら、今の自分達の生活に合うように改修することを希望していました。それから、薪ストーブのある暮らしがしたいという想いもありました。また、以前から所有していたケヤキ材を新居のどこかに使いたいと思っていましたが、玄関の上框材というかたちで実現しました。
- 木の家に住んでみての感想をお聞かせください。
- 以前のお住まいは
良かったです、畳が多くて。(改修前の母屋のこと)
最初に持ったイメージと住んでみての感想
木は冬季の乾燥などで縮むと聞いていましたが、縮むだけではなく、夏場にはけっこう膨らんで戻ったりします。木が生きていることをまじまじと体験できました。
住み心地
夏場に35度を超えると、さすがにきびしいです。
以前の生活と変わったこと
敷地内の別棟に仮住まいしていたので、さほど変わりはありませんが、家が広くなったので掃除が大変になりました。お掃除ロボ「ルンバ」が活躍しています。
木材の経年変化について感じること
住んで1年なので…まだ分かりません。
- ご自宅で「最も居心地のよい場所」と「最も居心地の悪い場所」を教えてください。
- 最も居心地のよい場所
冬:リビング、ストーブ周り 夏:寝室(涼しい)
最も居心地の悪い場所
冬:窓まわり、浴室(寒い)
薪ストーブ
薪の使用量が多いので、薪の確保の目処をつけてから薪ストーブの設置をしたほうが良いでしょう。
また、薪置き場の確保も重要です。
お気に入りの設備、もの、工夫など、お勧めの生活用具など
食洗機(ミーレ60cmタイプ)、イケアの収納用具(収納の中仕切りなど)は便利です。
- 「ここはこうしておけば良かったかな~」などの失敗談を教えてください。
- 浴室(十和田石+サワラ板張り)はお手入れしやすいのですが、冬は寒いのでユニットバスでも良かったかも。
オープンの本棚を、もっと造っておけば良かったです。
寝室はエコキュートの床暖房にしましたが、光熱費が結構かかるので、寝室にも薪ストーブを設置しておけば良かったです。
- 木の家の「お手入れ」について、お聞かせください。
- 特別なことはなく、思ったほど大変ではないです。
洗面台まわり(無垢材のカウンター)の維持も、思ったほど大変ではありません。
床のエゴマ塗りは、どのくらいの頻度で行うのが適当か知りたいです。
(→邑回答:なるべく2年に1回程度。特にマツの床板は、基本的にはからぶきでOKです。)
木製建具はシーズンによって反りかえりがあるので、メンテナンスが必要になる場合があるかもしれません。
- 「設計者との打合せ」について、お聞かせください。
- 家の建設には1年ぐらいかかると思っていました。
設計の打合せは数多くやって頂きました。
工事中の変更事項等が、もう少し分かりやすいと良かったと思います。
- 工事期間中の想い出など、お聞かせください。
- 大変なことも多かったですが、現場監督が頑張ってくれました。
規模が大きいので、途中までは工事が進んでいる実感が薄かったです。
- 1年間住んでみて、率直な感想をお聞かせください。
- 間仕切りをもっと増やして部屋を小さく分けた方が、暖かく過ごせたかもしれません。また、広い土間と居間のあいだにも間仕切りを入れたら良かったです。
木からヤニが出たり、木が割れる音がするのを、子供が観察しています。無垢の木の家を実感します。
一年経つと自分たちでは感じなくなりますが、来客時などは「木の香りがする」と言われます。
広くて開放感がある家なので、友達がたくさん遊びに来ても大丈夫です。
- 今後、木の家を建てたいとお考えの方へ、アドバイスなどお願いします。
- 木製の建具からは隙間風が入ってくるので、寒さ対策が必要です。
昨今の一般的な家はすぐに建ってしまいますが、木の家はじっくりと建ちあがってゆくのが醍醐味です。
- 最後に弊社に対するご要望をお聞かせください。
- 引き渡し後も、地震の時など、なにかと見に来てもらえるので信頼しています。この先もよろしくお願いします。
現場見学会などで建物を見られるのが良いですが、実際住んでいる様子なども参考になると思いますので、見学を希望する方がいらっしゃれば歓迎します。
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- けんちく工房邑をお知りになったきっかけなど、教えてください。
- 木の家をつくりたくて(ログハウスなど)何軒かハウスメーカーを見に行きました。
自由設計…と言っていてもある程度家のカタチが決まっていたりして、おもしろみがないなぁ…と思っていたところ、邑のホームページが目にとまりました。
木の迫力があって、力強い魅力的な家だなと思いました。
板倉工法や家づくりに対する考え方がすばらしいなど、邑に決めた理由はたくさんありますが、一番は、初めて對馬社長と大類さんにお会いした時に素敵な方だと思ったからです。だから、是非この方たちにお願いしたいと思いました。
- ご家族の家づくりにおけるこだわりは?
- ・あまりスタイリッシュでなくていい
・デザインも凝りすぎないように…
・木の味わいや温かみが感じられる家にしたいと思いました。
・もう一つ、いろりと薪ストーブが置ける家にしたかったです。
- 木の家に住んでみての感想をお聞かせください。
- 一番感じているのは、部屋の空気が気持ちいいことです。
木と漆喰が呼吸しているのを、肌で感じます。(大げさかもしれませんが、毎日が森林浴のようです。)以前はアパート暮らしで、夏の夜などは寝苦しく、逃げ場のない程の暑さでしたが、この家は、夏はクーラーなしで快適に過ごせました。一年を通じて、暑い寒いはありますが、いつも室内の空気が気持ちよく、室温もある程度保たれていると思います。そのせいか、生け花のもちがとてもいいです。
- ご自宅で「最も居心地のよい場所」と「最も居心地の悪い場所」を教えてください。
- 最も居心地のよい場所 …いろりのある居間です
最も居心地の悪い場所 …ありません
薪は、販売業者をネットで探し注文しました。ひと冬でかなりの薪を使いますが、薪ストーブの気持ちよい暖かさを知ってしまうと、多少の出費も仕方ないかな…と思っています。(とは言っても、1シーズン十数万円くらいかかりそうなのでちょっと大変です)
お気に入りは、いろりです。遊びに来た人はみんないろりに興味をもちます。今の季節は、鍋をしたり焼きおにぎりやおもちを焼いて楽しんでいます。
- 「ここはこうしておけば良かったかな~」などの失敗談を教えてください。
- 外のウッドデッキの下が雨でじとじとになってしまうので、コンクリートにすれば良かったかな…と思っています。
- 木の家の「お手入れ」について、お聞かせください。
- ・居間のけやきのテーブルは、時々、蜜蝋ワックスを塗ります。
・ウッドデッキも夏に一回、キシラデコールを塗りました。
・漆喰の汚れは、やわらかいきれいなフキンを一回水でしぼり、汚れた部分に対して、ポンポンとやさしくたたきます。何回かくり返すと、汚れがきれいに落ちます。
- 「設計者との打合せ」について、お聞かせください。
- 本当に時間をかけて細かく私たちの意見や希望を聞いていただきました。
家の構造や使う木の種類、特徴など家づくりに関する事も詳しく教えていただきました。とても印象的だったのは、「十数年先、どんな生活をしたいか、それぞれ紙に書いてきて下さい」と私たちに宿題がでたことです。おもしろい事を聞かれるなぁ…と思いましたが、実際に私たちの希望や宿題を基にして家の図面ができあがった時は、驚きと感動がありました。
- 工事期間中の想い出など、お聞かせください。
- 他の家と違って大工さんの仕事量が多いと感じました。壁一つとっても、パネルを何枚かはめておしまい…というのではなく、杉板を一枚一枚落としていくのですから、大変な作業です。図面を見ただけでつくっていく大工さんはすごい!と思いました。
また、一つの家を建てるのに、本当にさまざまな職人さんの手が入る事を知りました。邑のみなさんがとても気持ちのいい方ばかりでお茶の時間が楽しかったです。朝8時から現場に来て、職人さんと共に働く姿は、すがすがしくて、他では見られないとてもいい光景でした。
- 今後、木の家を建てたいとお考えの方へ、アドバイスなどお願いします。
- 木の家に興味をおもちでしたら、是非けんちく工房邑を訪ねてみて下さい。
もしそれ以前に他のハウスメーカーなどへ行った経験があれば、その違いを感じると思います。
芝屋根の事務所のたたずまいが、なんとも個性的でやさしい雰囲気です。
同じように、そこで働いていらっしゃる方々は、おだやかで気持の良い方ばかりです。
そしてみなさん、木の知識豊富な木の家づくりのプロです。
そんな方たちが、この頃では見かけない程さまざまな分野のプロの職人さんと共につくる木の家は、とても存在感があり美しく、心地いいものです。
そして、実際にその家に住み始めた時、写真や言葉では想像できなかった木の家のすばらしさを感じることができると思います。
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- けんちく工房邑をお知りになったきっかけなど、教えてください。
- ・建築関係の雑誌を見て、その後、インターネットで見て知りました。
・つくばにあり、近いということもあります。
- ご家族の家づくりにおけるこだわりは?
- ・古い農家住宅風の作り
・土間が広い農家住宅
・太い柱・太い梁、ガッチリとした木組みの家
- 木の家に住んでみての感想をお聞かせください。
- ・生まれ育った家と同じで、梁組が見え、思い通りの家ができて満足しています。
・今までは、仕事をしてお給料をもらうことが大切な生活だと思っていたが、衣食住が生活にとって大切だと思うようになりました。
- ご自宅で「最も居心地のよい場所」と「最も居心地の悪い場所」を教えてください。
- 最も居心地のよい場所…
土間キッチンの上り框(奥様)
玄関土間のストーブの前と階段の勾配が気に入っている。
最も居心地の悪い場所…
強いて言えば、北側の洗面所・浴室などが少し寒いぐらいです。
薪ストーブについて…
リンバーン燃焼を見たいのでガラスの部分を毎日清掃しています。近くの人が薪の情報をくれるので助かります。
お気に入りの設備…
太陽熱温水器
- 「ここはこうしておけば良かったかな~」などの失敗談を教えてください。
- ・浴室の温水器から蛇口を洗い側のほうにあったほうがよかった。
・2階洗面所のボールはステンレスでないほうがいい。汚れが目立つ。
・洗面カウンターの天板は木製にしたが、少し水のしみが付きます。
・実験用流しは掃除しにくい。
・外流しは外壁から離したほうが外壁にかからなくてよい。
・ストーブの煙突を吹き抜けを通したほうが良かったかも。
・1階床下に入れるようにしたほうが良かった。
・玄関のコエンの奥行きは靴がまっすぐ入る位の寸法がいい。
・階段下の収納の扉は、引き違いのほうが良かったかな。
- 木の家の「お手入れ」について、お聞かせください。
- 浴室の窓をいつも開けている。
- 「設計者との打合せ」について、お聞かせください。
- 時間をたっぷりとかけたが、それでも打合せが足りないぐらいでした。
立体的な体験ができなかったので、住んでみてわかった所がありました。
CGなんかがあってもよいと思いました。
- 工事期間中の想い出など、お聞かせください。
- 工事中、地中に埋まっている電気の線が切れてしまいましたが、すぐに対応していただきました。
一棟の家を建てるために、職人達が力を合わせて素晴らしい家が建つのを目のあたりにして感激しました。
- 今後、木の家を建てたいとお考えの方へ、アドバイスなどお願いします。
- ムク材を使用することは素晴らしいことですが、使用するならそれなりの覚悟が必要だと思います。
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- けんちく工房邑をお知りになったきっかけなど、教えてください。
- きっかけ:インターネットのホームページ。
経緯:子供がぜんそくであり、健康に良い家ということで、木の家を探していました。
きっかけは、インターネットのホームページであり、何社かありましたが、ホームページのセンスの良さで気に入り、実際に担当者に会って、話や現物を見学させて頂きました。ハウスメーカーのようなしつこさが無く、施主の意見を取り入れて、本当に良い家を建ててくれそうな印象を受けましたので選択しました。
- 「家づくり」で最もこだわった点は?
- 健康に良い、自然素材の家。
- 木の家に住んでみての感想をお聞かせください。
- 自然素材の無垢の木をふんだんに使用しているため、木の香りが良く、呼吸が気持ちよい。子供のぜんそくもだいぶ回復しており、喜んでいる。(フローリング主体が良いと思う。)
・住み心地
① 春、秋:季節も良く、住み心地は良い。
② 夏 :窓を開ければ、風が入り、気持ちよい。エアコン無しでも扇風機ぐらいで夜も眠れる。ただ、雨が降っていたり、外が車等で騒がしく窓が開けられない場合は、暑い。
③ 冬 :薪ストーブがあり、これ一台で家中が温まるので、とても気持ちよいです。
薪ストーブはエアコンのように風を出さずに、遠赤外線で温まるので健康に良いです。薪ストーブの炎は、本当に良く燃えている状態だと、炎が薪の種類によって青や黄色等の独特の色を出し(オーロラのように見える)、炎の出方も一日として同じ出方が無いので見ているだけで、心が癒されます。薪割りも一つの楽しみです。もう一つの意外な長所は、洗濯物の乾燥です。夜、洗濯をして家の中に干しておくと、薪ストーブの熱で朝にはほとんど乾燥しており、とても役立っています。冬場は洗濯物が乾きづらいので、とても助かっています。薪ストーブは乾燥しますが、洗濯物から出る湿気は加湿器代わりにもなります。欠点としては、薪の調達があります。安く手に入る知り合い等の入手ルートがあれば良いですが、無いと、薪屋さんから購入するようになり、買うとかなり高価です。また、メンテナンスには部品交換等で意外と費用や手間がかかります。しかし、メンテナンスをしっかりやっておくと、それなりの効果が現れるのでやりがいがあります。きれいなオーロラ光を見るとメンテナンスの大変さも報われます。
④ 四季を通して:無垢の木と自然素材でできているので、仕事から帰ってくると、とても落ち着きます。これはハウスメーカーでつくったような家では味わえない感じで、訪問してくる人にも落ち着く感じで良いですねと言われます。
⑤ 採光が良く、明るい感じで良い。
⑥ 動線が良く考えられており、収納も多くしたので使い易い。
・木材の経年変化について
① 外壁は、下半分を焼杉にしています。外壁の保護は、塗装か焼杉か検討しましたが、焼杉の方が、経年変化に強いと思い焼杉(美杉)にしました。しかし、日光が当たる場所は、かなり色落ちが早く4年位で色は飛んでしまいました。日光が当たる場所と当たらない場所で差がついてしまいました。色落ちした部分については、それなりの味わいはあるのですが、塗装をした方が良いのかどうか悩むところです。
② ウッドデッキやベランダ(さわら製)は、最初は無塗装でしたが、経年変化があり灰色化が進み、痛んできました。外部の木材については、やはり塗装等が必要なのかなと感じました。
③ 家の内部の木材の経年変化については、特に問題が無いです。(杉の色が最初赤っぽかったのが、黄色に変わってきた位です。)
・木製サッシは、木の家にフィットしていて良いです。難点を挙げるとすれば、アルミサッシに比べて高価であること、雨天時は湿気を吸うので重くなり、大型の木製サッシとした場合は開閉に苦労すること、湿度の状況により微妙にずれる(木材が生きている証拠でもあります)等があります。私の家では、1階部の建具は木製サッシ、2階部はアルミサッシにしていますが、これで良かったと思っています。
- ご自宅で「最も居心地のよい場所」と「最も居心地の悪い場所」を教えてください。
- 「最も心地の良い場所」…
吹き抜けのあるリビングルーム(夫妻)
広々とした浴室(夫)
ロフト(子)
「最も心地の悪い場所」…特に無し
- 「ここはこうしておけば良かったかな~」などの失敗談を教えてください。
- ・トイレの床面は、赤松ですが、使用しているうちに床面が汚れてきてしまいました。床面は、木でなく、汚れてもすぐ拭き取れるような素材が良かったかなと思います。
洗面台や風呂の更衣室等の水まわりの床面も赤松ですが、使用しているうちに水が付着し黒かびが発生します。このような水まわりの床面の素材も、かび対策ができるような素材がよかったかなと思います。
・冬場ですが、寒くなると断熱性の良いと言われるペアガラスでも朝になると内側が結露する場所ができます。特に寝室は人が一晩中いるせいか、朝になると窓が全面的に結露することがあり、拭かないでおくと黒かびの原因となります。結露対策もしておけば良かったかなと思います。
・家の外壁(下半分)は、焼杉にしましたが、経年変化が早かったので、砂漆喰の方が良かったかなと思います。
・ウッドデッキやベランダは、無塗装でしたが、塗装等の経年対策をしておいた方が良かったかなと思います。
- 木の家の「お手入れ」について、お聞かせください。
- ・洗面台や風呂の更衣室、トイレ等の水まわりの床面に木を使用している場合は、ワックスやマット等の、水により発生するかび対策が必要です。ワックスを使用する場合は、こまめにした方が良いです。
・床面は、蜜蝋ワックスを約1年半おき間隔で使用しています。使用感は良いです。
・ウッドデッキのお手入れは、最初無塗装でしたが、灰色化が進んできたため、オスモカラーを使用して、自前で塗装しました。素人であったため、色ムラができ、しかも色も濃い色を使用したため、木材の風合いが無くなり失敗しました。ペイントリムーバーで塗料を剥離し、ウッドリバイバーで下地処理をしたところ、新築当初の木材の下地が出て、明るい感じになりました。現在は透明の塗料を塗っております。塗料は最初から濃い色を使わない方が良いと思いました。
・浴室の床面は十和田石を使用しています。最低、週一回は丁寧に清掃しないと黒かびが生える原因となります。黒カビ等で洗剤では落ちない場合は、サンダーを当てると落ちます。また、カビハイターなどのカビ除去剤でも、噴射してから1時間~2時間等の長時間置いておくと、きれいに取れることがあります。いずれにしてもこまめに清掃することが第一です。
- 「設計者との打合せ」について、お聞かせください。
- ・施主の意見を良く聞いて、適切に反映してもらったことが良かったです。
・世界でただ一つの家というような感じになったことが良かったです。
・打合せは、仕事等の関係でなかなか「つくば」まで行けないことが多かったのですが、自宅まで何度もきてくださり助かりました。
- 工事期間中の想い出など、お聞かせください。
- ・工事の最後の頃は、引越し等の関係もあって、かなり急がせてしまったことが少し悔やまれます。
・仕事の関係上、一週間に一回程度しか見学に行けませんでしたが、進捗状況を見に行くのが楽しみでした。
- 今後、木の家を建てたいとお考えの方へ、アドバイスなどお願いします。
- ・設計から実際の施工・完成まで、木の家は時間がかかります。時間には余裕をもって対応することが重要です。家の規模にもよると思いますが、設計・施工で約2年程度は考えておくとよいと思います。
・見学会が頻繁に行われているので、実際に現物を見ることがとても参考になります。
完成した家ばかりでなく、工事途中段階での見学会もあるので、完成してからでは見られないところも見学することができ、参考になると思います。
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- けんちく工房邑をお知りになったきっかけなど、教えてください。
- 子供をよりよい住環境で育てたいと考え、自宅の新築を検討していた私たちは、ある住宅雑誌で、貴社の作品に触れ、大変興味を持ちました。早速、つくば市の空き家となった民家を事務所としていた貴社を訪ねて、スタッフの方からお話を伺ったのが、貴社を知り、そして後に我が家の建築をお願いすることとなったきっかけでした。
それ以来、社長さんはじめスタッフの皆さんから、家づくりに対する考え方をお伺いしましたが、その素材、気密や断熱、照明、冷暖房、さらには古材の活用など、様々な点で共感するところが多く、また社風やスタッフの皆さんの人柄にもひかれるところがあり、我が家づくりをお願いすることとなりました。
- 「家づくり」で最もこだわった点は?
- 家づくりを行ううえで、建材も含め家全体としての住む人に対する安全性には関心をもっていましたが、その他には、私たちの家の場合は、古民家の再生であったこともあり、外観的には、もとの家の形や雰囲気をなるべく壊さないようにしたいと思いました。
また、間取り的には、家族が同じ空間で過ごす時間を大切にしたいと考え、リビングダイニングに重きをおき、個室は必要最小限としました。
- 木の家に住んでみての感想をお聞かせください。
- 無垢の木や漆喰など自然素材でその多くをつくられた家は、そこに暮らす人間の身体にもちょうど良い按配でなじむような気がします。
無垢の木が肌に触れる感触や、木の建具の隙間からのわずかな空気の流れ、自然素材の調湿作用などが影響するのか、私はこの家で過ごす時間がとても心地よく、家族ものびのびと過ごしています。
訪れたお客様も、ここは何となく「くつろぐ」といってくださいます。
- ご自宅で「最も居心地のよい場所」と「最も居心地の悪い場所」を教えてください。
- 最も居心地の良いのは、やはりリビングの薪ストーブの前です。
最も居心地の悪い場所は…強いてあげれば、寒い夜、事前に暖めておくことを忘れたときの浴室でしょうか。
今後、広めの濡縁を増設する予定です。完成すれば、季節の良いときにはとても居心地の良い場所になることと思います。
- 「ここはこうしておけば良かったかな~」などの失敗談を教えてください。
- 浴室をもう少し広くしておけば良かったかなと思います。
浴槽も薪で沸かす五右衛門風呂が良かったかな…(これは、我が家には現実的ではありませんが)
将来的には、囲炉裏が欲しいです。
- 木の家の「お手入れ」について、お聞かせください。
- 当然ですが、木の家はメンテナンスフリーではありません。
手間がかかりますが、反面、手間をかけただけ美しく経年変化が起こります。
新築の時が一番きれいで時間と共に美しくなくなっていく家よりも、手間をかけた分、時間と共に魅力を増やす家のほうがより愛着もわくと思います。
そこで、これは希望ですが、私自身、木の家の手入れについてわからないことが多く、けんちく工房邑・監修「木の家お手入れ読本」が出版されると良いと思っています。
- 「設計者との打合せ」について、お聞かせください。
- 私たちの家の設計をしてくださった方々は、建築に素人の私たちにとても丁寧に対応してくださいました。
具体的な提案をしていただく際も、メリット・デメリットをきちんと話してくださり、私たちが判断するうえでとても参考になりました。
また、仕事上の打合せではありますが、ビジネスライクに過ぎることなく、人と人との暖かい関係が感じられ、信頼してお任せできたことを思い出します。
お忙しいなか何度も設計の打合せをお願いしてしまいましたが、我が家の子どもたちはスタッフの方々に遊んでもらうのが大好きで、設計の打合せよりも子どもたちと遊んでもらう時間の方が長かったようです。私たちにとっては大変楽しい時間でした。
設計を担当してくださったスタッフの一人に、当時、ブルガリアから日本に建築の勉強に来ていた女性の設計士さんがいました。とても熱心に取り組んでいただき、我が家の子どもたちも彼女が大好きでした。
現在は、ブルガリアにお帰りになって建築のお仕事をされていると伺っています。どうかお元気でご活躍されますようお祈りしています。
- 工事期間中の想い出など、お聞かせください。
- 私たちの家は、石岡市に約150年前から建っていた民家を移築したものですが、完成間近のある日、移築前の家に住んでいらっしゃったご主人が、新築のお祝いにと建築現場にお見えになりました。
懐かしそうに家の内外を御覧になり、自分たちが暮らしていた家の雰囲気が残されていることを喜んでくださいました。移築前の家での暮らしのことなどを伺い、移築に際して、古材を大切に扱うけんちく工房邑のスタッフの仕事ぶりとも併せ、私たちもこの家を大切に暮らしていこうと思ったものでした。
- 今後、木の家を建てたいとお考えの方へ、アドバイスなどお願いします。
- 家づくりに対する考え方は様々なものがあり、どれが正解なのか私にはわかりません。
ですが、手間がかかることを含めて、私は今の木の家の暮らしに納得をしているとともに、とても満足しています。
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- けんちく工房邑をお知りになったきっかけなど、教えてください。
- 「木の家に住むことを勉強する本」で見て、家づくりを考えたとき、多くの本を買いもとめて調べました。そのとき、最初に見て気にいったのが、板倉の家でした。ただ、都心でこの家は無理かなと思い、他をいろいろ見ました。外断熱の家をみて、気にはいったのですが、一日中換気扇をまわすことに、省エネがいわれているいま、抵抗があり、決められず、そこで、だめでもともとあたってみようとつくばまで行きました。いろいろ見せていただき、ここならばと決めました。
- 「家づくり」で最もこだわった点は?
- バリアフリー
夏涼しく、明るい家
足がわるくなっても動ける家
私のアトリエをつくること(奥様)
- 木の家に住んでみての感想をお聞かせください。
- 暖かい家です。(住んで2日目に雪が降りましたが、家が暖かく、感心しました。)
木材の経年変化で、割れはありますが、家全体の狂いはあまり感じません。(強いて言えば、大きなサッシが少し重くなったかな -狂いが原因かどうかは不明)玄関の2重サッシの戸が重くなってきました。我々が老いてきたのも原因かも。
今、猫を2匹かっています。猫のよろこぶ家をつくったようです。梁の上をゆうゆうと歩き、日だまりがいっぱい。
- ご自宅で「最も居心地のよい場所」と「最も居心地の悪い場所」を教えてください。
- 最も居心地のよい場所 …居間、アトリエ
最も居心地の悪い場所 …特に無し
- 「ここはこうしておけば良かったかな~」などの失敗談を教えてください。
- 2階の洗面台まわりは、木に拘らない材質選定の方が良かった。
玄関の戸を1枚でなく、上に30cmくらいの窓をつければよかったかな。夏に、そこだけをあけておけると、風がとても通る。
アトリエの台所の窓をもっと大きくしておけばよかった。
ロフトの窓のサッシの開く方向が逆でした。ロフトの窓が全部あけられればよかった。
- 工事期間中の想い出など、お聞かせください。
- 暑い夏でした。
工事現場によくきましたので、自分の家ができてくるのを楽しくみていました。
- 今後、木の家を建てたいとお考えの方へ、アドバイスなどお願いします。
- 夏涼しく、冬ぬくい家です。
我が家では、居間にとても風が流れるため冷房をつけることがほとんどありません。体にやさしい家です。梅雨のとき、うっとうしさがありません。布団を太陽にあてられなくても、じめじめした感じがありません。梅雨のときは、湿度が高いので戸がとても重くなります。これだけ湿気をすって室内をさわやかにしていることがわかります。
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- けんちく工房邑をお知りになったきっかけなど、教えてください。
- 地域情報誌の記事を見て、気になり、何棟か建設中の家を見に行って、自分達もこういう家が建てたいと思った。当時、シックハウス症候群、手抜き住宅等、世間を騒がせていたため、安心して住める家を捜していた。
- 「家づくり」で最もこだわった点は?
- 子供達を安全な家で、のびのびと育てたい。
- 木の家に住んでみての感想をお聞かせください。
- 最初に持ったイメージ …
住みやすい(夏‐涼しく、冬‐暖かい)
実際に住んでみての感想 …10月末に入居だったので[ストーブの]薪の用意がなかったため、思ったより[最初の]冬は寒かった。
夏はエアコンが必要ないと思っていたが、必要な日もあった。
住み心地…
春と秋は、住みやすい。
冬は、薪ストーブをつければ快適。
夏は、何日かエアコンを使う日はあるが、過ごしやすい。
以前の生活と変わったこと…
アレルギーが、かるくなった。
人が集まるようになった。
子供達は、家の中でいろいろ工夫して、のびのびと遊ぶようになった。
木材の経年変化について…
住み始めた頃は、建具が開かなくなったり、木が割れる音がしたりしたが、落ち着いてきた。
8年たって、木があめ色になり、感じが良くなっている。暖かみのある色になってきた。
- ご自宅で「最も居心地のよい場所」と「最も居心地の悪い場所」を教えてください。
- 最も居心地のよい場所…
夏:縁側
冬:薪ストーブの前
子供達:子供部屋のロフト
最も居心地の悪い場所…
冬:薪ストーブをつけない時の1階
特に台所・風呂は寒いです。
- 「ここはこうしておけば良かったかな~」などの失敗談を教えてください。
- 人がたくさん来るので、トイレを2階にもつくればよかった。
もう少し、冬に日が当たるように設計すればよかった。
- 木の家の「お手入れ」について、お聞かせください。
- 手入れは大変だと思っていたが、思ったよりも楽だった。
しかし、台風時の雨漏りが少し気になります。
- 「設計者との打合せ」について、お聞かせください。
- 設計に十分な時間を取っていただき、私たちの意見を取り入れてもらった。
- 工事期間中の想い出など、お聞かせください。
- 自分たちで、屋根に[断熱材の]土を入れたりして、工事に参加できた。
- 今後、木の家を建てたいとお考えの方へ、アドバイスなどお願いします。
- 初期投資は、ある程度かかりましたが、メンテナンスを良くしてくれているので、長い目で見ればお得だと思います。
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