けんちく工房邑は茨城県つくば市を拠点に、板倉工法や民家再生をとおして、自然素材による住まいを設計から施工まで請け負う、無垢の木の家をつくる地域ビルダーです。

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邑の家づくり

私達の提案する住まいづくり

2.板倉工法と民家再生をとおして ~永く住まえる家づくり~

「自然」に在る材料をふんだんに使って建てられる家だからこそ、その「生活の器」としての性能は永く持続するものでなければなりません。わたしたちは家をつくるにあたって、板倉工法という方法を採用しています。
建て方の写真
この方法は、今までになかった特別な技術ではありません。骨組だけではなく、壁や屋根や床も無垢材でつくりたい、という目的に最も適った方法として、かつて各地で倉を建てるときに用いられていたこの工法を採用しています。
おとし板の写真
板倉工法では、柱と柱の間に厚さ3cmの杉の板をはめ込みます。これらの板は、板と板とが接する箇所で、一方を凹、他方を凸にする本ざね加工が施されていることによって、組み合わさるとパネル状に構成されます。
野地板の写真
この3cmの杉板を屋根や床にも用いることで、家全体が無垢の木で覆われます。ここに耐震や防火、断熱性能を補足してゆくわけですが、その際もできる限り石油化学系の新建材に頼らない方法を採用しています。戦後の住宅生産の工業化のなかで流通しはじめた建材については、すでにその健康被害が指摘されておりますが、耐久性(経年変化)についても不明瞭な点が多いのです。
古民家2の写真
大切につくる家なのだから、その性能は永く維持するものであってほしい。このような思いから、民家の再生にも積極的に取り組んできました。
古民家1の写真
わたしたちの身近なところには、水まわりや雨仕舞などに支障をきたしてはいても、少し手を加えることによって、この先何十年と住み継いでゆくことの出来る古民家がたくさん残っています。良質な木材によって丁寧につくられたこれらの古民家は、その「おおらかな架構」に対して素直に改修することで、生活スタイルの移り変わりに柔軟に対応し得る持続性をも持ち合わせています。

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