神崎のアトリエ(M邸)そのほかの仕事
竣工 | 2011年7月 | 所在 | 千葉県香取郡神崎町 |
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種別 | 新築、平屋建 | 延床 | 14坪 |
屋根 | ガルバリウム鋼板縦平葺き | 外壁 | サワラ下見板張り |
開口 | 木製建具、一部アルミサッシ | 内装 | 漆喰塗り |
暖房 | 電気式床暖房 | 設計 | スピカ建築工房(滝川良子) |
けんちく工房邑が2年前から千葉県香取郡神崎町(こうざきまち)で取り組んできたNPO法人神崎共生のすまいの会のグループ・リビング「共生のすまい」(150坪)については、近くこのホームページでその全容をくわしくお知らせしますが、
そこに入居される予定の方から依頼されたアトリエが、このほどその共生のすまいの近くに完成しました。道路から3メートルほど高い台地に建っています。

外観
切妻の平屋建て。昔の小学校をイメージして、外壁はサワラ板を南京下見張りにしています。板にはわざとカンナをかけないで自然の風化にまかせることにしました。その板に、木灰を水で溶いたものをこすり込む方法で、一種の塗装を施しています。

アトリエ
間仕切りのない20畳大の広々とした空間。漆喰壁には、建て主さんが希望される色(モスグリーン)にするため大量の顔料を加えましたが、たいへん苦労しました。

古材の梁と柱
以前に民家を解体したときに保存しておいたケヤキの大黒柱とマツの梁を使っています。大空間を支える古材は、新しい木材の中で力強い存在になっています。

アトリエから観る景観
大きな窓いっぱいに広がる畑と林。季節ごとに異なる風景を楽しませてくれます。

道路に面する窓
網戸兼無双雨戸。雨戸の板を開けば網戸があらわれ、閉じれば雨戸になる優れものです。